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歴代マツダロードスターの選び方

運動性能とエンジンが最高のND

NDロードスター

NDロードスター

NDにおいては、時代とともに、明らかに全体性能が向上しており、運動性能は格段に進歩しています。ボディ剛性も高く、ヤワな感じはありません。また、エンジンの進化がめざましく、回転フィールも良く、エンジン音も乾いた感じの綺麗な音です。とても気持ちよく回せるエンジンです。さらに燃費が非常に良く、リッター20km程度いくこともあります。普通に走っている分にはリッター15kmを切ることはほとんどないのではないでしょうか。

幌の完成度は圧倒的

幌に至っては、もう何も言うことがない高い完成度です。運転席に座ったまま片手で開閉できますし(まあNBでもコツをおさえると乗ったまま片手でできるのですが)、Z型なので幌格納状態もきれいです。突然のゲリラ豪雨でもさっと1〜2秒で閉められるので、電動より開閉が相当速いです。NDの幌は、おそらく手動幌において世界最高の出来なのではないでしょうか。

普遍的造形美

RX-7最終形(FD3S)は、日本の車史上最高レベルのデザインで、今見ても美しさは衰えていません。さらに言うと、今初めてあのデザインの車が発表されたとしても、その美しさに驚くくらいではないでしょうか。なぜ美しいと感じるかと言うと、自然界には黄金比、フィボナッチ数列などが実体化されているものがあり、そういった自然界の普遍を、人は美しいと感じる傾向があります。動くもの、走るものにも普遍的な形、人間のイメージというものがあり、そういった普遍的造形美が、RX-7にはあります。

NDロードスターの造形も、非常に計算された出来の良いもので、このデザインを好きな人は多く、デザインが気に入って購入に至る、という人も一定数存在します。マツダのデザイン力の高さが光る、傑作と言えるでしょう。もちろん人それぞれ好みはあります。気に入らない人はそれでいい、ただ気に入る人が多い、良いデザインなのだと思います。

史上唯一の電動パワステと、前後着座位置の変化

NDのネガティブ要素を上げると、今までのロードスターたちと明らかに変わったことが2点あります。一つは電動パワステ。NCでは、RX-8で採用された電動パワステを使わず、あえてNBと同様に油圧パワステが採用されていました。当時の電動パワステは、RX-8のキャラクターには使えるが、微妙なドライビングフィールを楽しむことに価値があるロードスターでは、完成度が低く採用できないという結論になったと聞きました。NDは電動パワステに移行したのですが、これを含むステアリングフィールの変化が、ロードインフォメーションの大幅な低減というデメリットをもたらしました(人によってはメリットなので、価値観の問題です。念のため。)。「道を走っている感」が、どうしても少ないのです。NA、NB、NCのハンドリングを知っているが故に、この違和感がいかんともしがたい・・・。同じように感じる人も多いようですね。

前後着座位置は、従来よりロングノーズになったことで、外観はとても美しいのですが、その分若干ドライバーの位置が車体の重心から後ろに下がりました。普通の車ではどうっていうことはないことですが、「自分を中心に旋回する」という、まるでコマが回るように旋回するロードスター独特の感覚は、大きく薄れてしまいました。これも、NAからNCまでのバランスを知っているから思うことであり、そうでなければおそらく気にならないと思います。ただ、初めてロードスターの購入を決めた動機、2シーターで屋根がない車を買う後押しになった最も大きい特徴が、この「自分を中心に旋回する」感覚だったもので、個人的にはとても残念な変更点です。普通の交差点を左折するだけで楽しかったのですが、その感覚はやはりちょっと変わりましたね。特別だった運転感覚が変わり、人によっては「屋根がないだけの普通の乗用車」と表現する人もいます。

しかし、このような小姑のような重箱の隅、的なことは言ってみつつも、全体的には明らかにとても良い車であり、ここまで進化させてくれたこと、マツダという会社に感謝しかありません。

結論、どれも良い

身もふたもない結論ですが、ここまで読んでいただければわかるとおり、どれも良いところがあり、自分が最も重要視するもので決めて良く、おそらく後悔はしないと思います。

あくまで私個人的な好みでいうと、僅差でNBが最も好きです。電子制御があまりなく、自分の思いのまま走る感じが体現されていると思うので。最初に乗ったロードスターがNBなので、多少ひいき目があるかもしれません。

先入観なしで選ぶとすれば、

NA6、NA8シリーズ1.5 RSリミテッド・Rリミテッド

軽さ、リトラクタブルヘッドライト、ノスタルジーを求める人(ただし苦難もセットでついてくる)はNA。おすすめはNA6か、NA8シリーズ1.5 RSリミテッド、Rリミテッド。NA8シリーズ1もコストパフォーマンスが良いので、シリーズ1はダメ、という評判に惑わされると損をするかもしれません。体験して選びましょう。

NB6全般、NB8後期型

ロードスターらしさ、バランス(苦難はそれほどついてこない)を求める人はNB。おすすめはNB6全般、NB8後期型。NB後期型は、NA型マイナーチェンジのいわば完成形です。

NC全般

快適さ、速さを求める人はNC。後期型の方が人気ですが、前期型も良いです。むしろ安い分前期の方がコストパフォーマンスが良いです。評判に惑わされず、自分で体感してみましょう。

ND NR-A、S、マイナーチェンジ後RF

現代的な外観、メンテナンスフリーを求める人はND。おすすめはNR-A、S、マイナーチェンジ後RF(パワーアップ版)。リセールバリューを重視するとNR-Aがおそらく最良。売り先に困ることはありません。

といった方向性になるような気がします。

正直、直感で気に入るかどうか、という尺度が最も良いのかもしれません。直感は理論の1万倍、脳の処理能力が高いそうですから。