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歴代マツダロードスターの選び方

最もバランスの良いNB

NBロードスター

NBロードスター

私が最初に乗ったロードスターはNB後期(2型)です。新車購入後15年ほど所有していました。

NBロードスターは、一般的なモデルチェンジの視点からすると、NAロードスターのマイナーチェンジに近いという見方もできます。部品は多くが共有されており、品番が全く同じもの、もしくは後継品としてアップデートされ、NAにそのまま使用できるものも数多くあります。そのおかげで、NAとNBの部品は年式の割に廃盤が少なめだったかもしれません。

NBのメリットは、車としての完成度の高さと言えます。NA初期型から20年近くアップデートを続けたようなものなので、着々とネガティブ要素が改善されていき、NA初期型とNB後期型を比べると、完成度は雲泥の差です。NA初期型と比べると50〜100kg重くなったことは大きなデメリットですが、動力性能が上がっていて、剛性も上がっていることから、今の時代に乗っても違和感なく安心してドライビングできます。NAは適切にメンテナンスしないと乗れる状態にすることすら難しいケースが多いですが、NBは真面目な店舗で購入すれば楽しく乗れる車に出会えるでしょう。

構造がNA同様シンプル

まだ現代の電子制御バリバリの車になる前なので、基本的な構造はシンプルです。だいたい普通の工具でメンテナンスができます。日常メンテナンスが自分で行えることは、ある程度古い車を維持するには重要なので、貴重だと思います。

確認ポイントは幌、オイル漏れ、ラジエータ、ブレーキ、サスペンションブッシュ

NBロードスターは、デビューが1998年、モデル末期が2005年なので、最終モデルでも10年以上経過しています。およそ劣化するポイントは集約され、コストがかかる順に並べると幌、エンジンオイルの滲み・漏れ、ラジエータの劣化、ブレーキの劣化、サスペンションブッシュの劣化が主なものです。使われ方や保管状態によるので、これらが健全なものもありますし、それ以外の劣化箇所もあり得ます。注目ポイントの例として捉えておくと良いでしょう。

幌は、交換すると10〜20万円以上の費用がかかります。純正品から社外品まであり、骨の交換を行うか、などにもよるのでコスト幅は広めです。おすすめはアメリカのRobbins社のもので、そこそこ低コストで上質なクロス幌なども選べるため、旧車乗りにはありがたい存在です。国内では静岡のマルハ製に交換する人も多いです。あえて純正を選ぶのも良いですし、いずれにせよNB以降はリアウィンドウがガラスなので、何を選んでもそれほど問題はないでしょう。

オイル滲み、漏れは、NA〜NBではだいたい発生しています。構造上の問題なので、修理していなければ確実に発生していると考えて良いでしょう。滲んでいるレベルは許容範囲です。垂れている場合、その量によりますが、しばらく放置して1滴程度垂れているくらいは、その状態で乗っている人が多いですが、可能であれば垂れ始めたら対処した方が良いと思います。垂れるくらいなら、オイル添加剤で止まることも多いので、それを試してみるのも良いのでは。「垂れ」より「漏れ」という表現が近いようであれば、さすがに修理すべきなので、ある程度の出費を覚悟することになります。漏れる場所にもより、工賃等は3万円から10万円くらいが考えられます。漏れのポイントはいくつかありますが、できれば、クラッチ交換時、タイミングベルト交換時などの際に、それぞれ近い場所の対策を行うとコストパフォーマンスが良いです。

ラジエータは、黒から変色したら交換すべき、と考えましょう。ちょっと色が薄め、くらいはすぐに問題になりませんが、赤茶色、黄土色くらいになっているものは即死覚悟になるので、交換しないとまずいです。ラジエータ本体は、社外品が2万円から、純正品は6万円くらいです。ホース類とあわせて交換すべきなので、部品と工賃あわせて5〜10万円くらい必要です。ある程度慣れていれば自分でもできるので、部品代2〜3万円のみでの修理も可能です。

ブレーキは使われ方次第なので、走行距離が少なく劣悪な保管環境でない場合はそのまま使って支障ないこともあります。キャリパー、ホース類は保管状態次第、ローターとパッドは交換推奨の車両が多くなっています。パッドだけなら数1,000円から、ローターとセットで3万円から、キャリパーとホースもあわせると6万円から、というところですが、全部やると作業工賃込みで最大20万円くらいはかかります。一般的には、DIXELあたりの防錆ローター(4輪で3万円くらい)を買い、汎用パッド(4輪で6,000円くらい)を買い、工場に作業を依頼して部品と工賃あわせて5〜6万円、というくらいでしょう。ローターを磨く方法もありますが、正直DIXEL新品に交換した方が安上がりかつ安心なのでおすすめです。

サスペンションブッシュは、走行距離にもよりますが、10年たつとほぼ劣化して乗り心地がガタガタになっています。交換の有無で乗り心地が天と地の差なので、直近で交換していなければ必須と思って間違いありません。一通り交換すると、部品代で4〜6万円(スタビライザーリンク等の交換有無で変動)、工賃込みで12〜20万円です。良心的な工場、ディーラーは部品+工賃12万円程度でやってくれます。私がよくお世話になる千葉マツダさんはとても良心的で、その辺のロードスター専門店やら整備工場やらよりも安くて質が高いです。

このように要交換ポイントが絞れ、かつコストも読めるので、中古車を選ぶ場合はよく確認してください。ちなみに、このチェックポイントはNAも同じです。部品が同じかマイナーチェンジレベルなので。

バッテリーが高い

NAとNBは、バッテリーがトランクに搭載されています。そのため、水素を排出する必要があり、チューブをつける専用品となっています。ディーラーなどで交換すると、工賃込みで4〜5万円となるため、痛い出費です。自分で交換する場合、ネット通販で約2万円ですむので、ぜひとも自分で交換することをおすすめします。手順は普通のバッテリー交換と同じで、マイナスを外し、プラスを外してから車体からおろし、新品を載せてプラスをつなぎ、マイナスをつなぐ流れです。その間、チューブを外す、つけるがあることだけが、普通の車との違いです。

低コストで良いものがある

全体としては、修理、交換が必要な部分が絞られるので、そこを中心にきちんと確認すれば割安な車両がそこそこ出回っています。そういう意味で、最も低コストでファン・トゥ・ドライブを楽しめるモデルだと言えます。ただし、くれぐれもハズレをつかまされないようにしましょう。